メールと閲覧だけなのに


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あの、Windows95の深夜の発売開始。
覚えておいででしょうか? 用もなく秋葉原を行く人、をも含めて、われ先にと買いに走る人々がテレビに映し出されました。調子に乗って、なぜかカウントダウンなんかもありました。いったい、なんだったんでしょう。もちろん、その前にすでに出回っていて発売前のプレビュー版を使っている人々もいました。あれも、なんだったんでしょう。
恐るべし、ビルゲイツ

ともかく、こうしてハードとソフトの補完関係が成り立っていたんですね。

その関係を「ウィンテル」と呼ぶ人もいました。ウインドウズを作っているマイクロソフトと、CPUを作っているインテルの補完関係、もっといえば蜜月関係です。


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消費者は、その2社とその周囲の企業に踊らされていたといえましょう。踊っているのを見ているよりも、踊る方が楽しいということもありますが、踊るためには、かなりの出費を覚悟しなくてはなりません。

というのも、ハードもソフトも人よりも早く手にするためにはかなりの出費が必要だったからです。とくに、ハードは数ヶ月もするとすぐに3割ぐらい値段が下がるのが普通です。メーカーは、数ヶ月の売り上げが勝負だったんですね。早く買ってくれるお客さん、それはメーカーにとっての神様だったのでしょう。

イタチごっこの決着は、意外にも消費者がその競争を冷めた目で見始めることで中断してしまったといえます。あえて、「中断」と言っておきましょう。また、イタチごっこが始まるかもしれませんから。

どんなにいいマシンでも、使うのは・・・・。そう。メールの読み書きと、ホームページの閲覧だけなんだ、そんな人が実は多いのです。

もちろん、仕事でバリバリとワープロ表計算、データベースソフトを使いこなしている人もたくさんいらっしゃいます。でも、それも、最新のソフトではなくてもじゅうぶんだということに気づいてしまったのです。
ソフトのバージョンアップに何万円もかける必要もなくなったのです。
すると、新しいCPUのパソコンに買い換える必要もなくなったんですね。