パソコンを録音機にする

パソコンで朗読や音訳を録音するにはどうしたらいいでしょう。
ある団体の方に尋ねられました。
これまで音訳のボランティアの方々は、カセットテープに録音し、それを一本化して音訳録音としてきたようですね。これを近年のデイジー図書にするには、さらにパソコンに取り込んでデジタル化するという作業が必要になります。
デイジー図書専用の機械を使うこともあります。プレクストークのPTR2です。この機械で録音し、CDにしたり、さらにパソコンに取り込んで編集し、見出しをつけることになります。

別の手があります。
パソコンに音声を、直接取り込むのです。これならマイクがあれば可能です。できれば、オーディオインターフェースがあれば、さらにいいのですが、USB変換できるマイクやヘッドセットがあれば十分です。
さて、問題は、どんなソフトで音を取り込むかですが、録音や編集のソフトが無料で配布されています。
たとえば、サウンドエンジン・フリーやAudacityです。どちらもかなり高機能で、さまざまな編集が可能です。録音時のノイズも軽減することができます。
もう一つの手があります。音声版デイジー図書をつくるソフトを利用することです。これには、Obiというのがカンタンに扱うことができ、おすすめできます。
この、Obiというのは、日本語の「帯」に由来しているそうです。おそらく、カセットテープやオープンリールテープの帯からきているのでしょう。それはともかく、このソフトを使うと、録音しながら、そのまま見出しごとに並べる保存することができます。あとあと、便利です。音の細かい編集やノイズ除去は、さきほどの2つのソフトを使って音のファイルごとに行います。
これで、わたしの中古パソコンが録音機に早変わりというわけです。