それでいいのだ!

家に帰って、新品のデスクトップに電源を入れたけど、中古モニターは真っ黒な画面のまま・・・。え?

新品だよ。本体は。もしかして、モニター? そういえばこのモニター、「セガ」のマークがあるように、ゲーム機会社の中古品なんだな。

メーカーにすぐに電話しました。モニターが中古です・・。質問する方にも力が入りません。
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製品同士の相性については、神のみぞ知るってところでしょうか。仕方なく、モニターを買いに秋葉原に逆戻り。だって、絶対新品パソコンに原因があろうなどとは思えなかったから、ね。

ところが、泥沼に入り込んでしまったようで、買い換えたモニターも、ダメ。中古とはいえ、ソニートリニトロンなのに。
呪われてしまったのでしょうか。「プレサリオ」という名前が日本的じゃなかったから土着の神様たちの怒りを買ったのかなぁ。などと、とりとめもないことを考える余裕もなく、メーカーに電話。当時、そのメーカーはオンサイトサービスと称して、来てくれるんです。無料で。

おお、頼もしきメーカーのエンジニア? 彼のゴッドハンドは眩く輝いてさえ見えました。
おもむろに、ケースを開け・・・なにやら、いじっていたかのようだった・・・。

ついに、原因が判明しました。
「運搬の途中にはずれたんでしょう」
「え?」
CPUが浮いていたんです。ちゃんとソケットに刺さっていなかったんですね。くだんのエンジニア氏が、その細身の身体の全体重をかけてCPUを押さえつけていたのがいまも目に焼き付いています。

そう。サポートを受けられなくなるということで、箱(ケース)を開けられなかったんですね。それから、私の中古遍歴が始まったといえます。
このあと、新品パソコンを自分のために購入したことは、一度も、ないのです。