最初は、グー!

いくら中古パソコンがいいからって、まったくの初心者のかたには、まずは、メーカー製の新品パソコンをお薦めしています。ただし、新品と比べて中古から入った場合、大きなメリットがあるのです。
それは、何かといいますと、メーカー独自の偏ったやり方を覚えなくてすむということなんです。中古は、いってみれば、ギリギリまでそぎ落としてシンプルにしたパソコンに、基本ソフトを入れ、いくつかのアプリケーションを入れただけのものといえます。
そう、これこそが、標準状態のパソコンといえるのです。その標準から入ると、ヘンな癖がつかなくていいのです。

初めてパソコンというものを買ったのが、あの198、000円という驚異的な?価格で登場したダイナブックの初代機。いま思うと、重かった。でも、膝に載せるんだということで、ラップトップっていっていたような覚えがあります。ラップを歌ったこと?・・・それは、記憶にありません。

coverあの時代は、ほとんど周囲がNECのPCー98全盛。誰も彼もがNEC。猫も杓子もNEC。当時詐欺的なCMがあって、二つのPCに画面をスクロールさせて「速さは力」なんてこともとありまして、まあ、島国日本の井の中の蛙が肩で風切って歩いていたようなわけで、東芝ダイナブックなんてアメリカかぶれは小馬鹿にされたような気がしていました。「世界標準」なのに、日本ではマイナーリーグのような日陰の存在だったんですね。
そういえば、ダイナブックの初代機のキーボード配列って、今の英語版キーボード配列と似ていたんです。しかも、電源は海外でも通用する220V対応だったかな。だからかな、今も、英語版キーボードがなじんでいるんです。
そんな壮大なラップトップを膝にのせ、「いつか、逆転できる」そんな思いは確かにありました。

いやぁ、周りを見てもぜんぜん相談する人がいなかったですね。でも、一人で悩んでいたかというと、それがそうでもなかったですね。当時は、パソコン通信っていっていましたが、NECのPC-VANとかAsahi-netとか、富士通系のnifty-serveとか。はは。ボクはどれにも入ったことがあります。もう値段が安いばっかりのネットにも入りましたよ。月200円なんてプロバイダもあったなぁ。ユーザーがデータを垂れ流して潰れちゃったけどね・・・。

ともかく、周囲に相談はできなかったけれども、逆にネットで質問することで、ネットでのエチケットも身に付いたようでした。質問する場合、過去のログを全部読んでいないとしかられますから。でも、ひどい事件もありました。誹謗中傷合戦。最期は、マクロでサーバーをダウンさせちゃうんだから。コワいですね。

coverそれはともかく、普通はネットで質問すると、皆さんほんとうに親切に教えてくれるんですね。もう、手取り足取り。今思うと、仲間、いってみれば共犯者を増やしたい、そんな思いに近いかもしれません。ある種宗教の伝道にも通じるかもしれませんね。
でも、ありがたかった! いまの自分があるのも、当時のネット仲間のおかげです。オフラインミーティングも楽しかったですね。通称「オフ会」とか「オフミ」なんてね。普段、ネット上で言葉によるコミュニケーションをとっているから、実際に会うともうすぐに話が弾んじゃうんですね。
嗚呼、どうしているかな。みんな。インターネットになってから、そういうのってなくなっちゃったなぁ。

ある日、デスクトップの本体を購入しました。
オンサイトサービスを売りにしたメーカー品です。モニターは、ノートパソコンにつないでいた中古品。これがまぁ、あとで大変なことになったんです。