ショク場でのショック

いまは、オンラインショップグリーンサイクルの店員マリオですが、もうひとつ、テレビのディレクターとしての顔も持っています。ほとんど、ドキュメンタリータッチな番組をつくっています。
分野でいいますと、環境・教育・ITなどのテーマが多かったように思います。
そういうわけで、撮影のため、よく小学校を訪れました。
北は北海道増毛町立小中学校(小中学校でひとつです)。西はIT先進の揖保川町立の小学校。さらに沖縄の普天間基地の間近にある小学校。東京では、文京・練馬・目黒・中野の各区の小学校などなど。

そんな子どもたちに囲まれるような現場でも、カメラマンや音声マンたちスタッフは、小生のことをときにマリオなどと呼んだりもするんです。そう、仕事中なのに、であります。
あるとき、ある小学校。もう、撮影も終わり頃、音声さんが笑いを押し殺している風情。
え? なんだろ。・・。ロケバスに戻って移動するときになって笑いもおさまり、ようやく教えてくれました。
音声さんが構えるマイクに子どもたちのささやき声が飛び込んできたというのです。

「あのヒゲの人、マリオだって・・・」「マリオって本当にいたんだ」「うそだぁ」

という会話があったというのです。以来、ほとんど本名を忘れ去られてしまったというわけです。すると、こんどは、こちらもその気になって、小学校で仕事をするときには、マリオのフリもしたりする。歩きながら、飛び上がったり。しかし、やり過ぎはかえってよくないらしい。
本物はさりげないのだ……。